北海道のスキューバダイビングならお任せ!JOYCRUISEがご案内します!
体験FANダイビングからの各種コースをご用意。
積丹の海が待っている!

ブラックバス問題

平成13年7月に外来魚であるブラックバスが、北海道で初めて渡島支庁管内の大沼国定公園の湖沼で発見されました。
その後、平成14年には余市町内の余市ダム、南幌町内の親水公園内の沼でも相次いでブラックバスが発見されており、北海道の自然にとって大変危険な状況になっています。
近年、ブラックバスに関する報道により、外来魚が『良くないもの!!』という認識は急速に高まってきてはいるものの外来魚から北海道の自然を守っていくためには、その生態系におよばす影響や、はびこらせないための方法について、正しい知識をつけることが必要です

1、外来魚はどんな魚なのか?

外来魚は人の手によって外国から持ち込まれた魚で、特にブラックバスやブルーギルは日本古来の生態系に大きな影響を与えると問題になっています。
ブラックバスはオオクチバス(Largemouth bass)とコクチバス(Smallmaouth bass)を含めた総称です

オオクチバス
原産国 北アメリカ大陸の東南部で主に分布している
生産国 温水性の淡水魚で湖沼などの水草帯の止水域を好みます
食 性 魚食性が非常に強い。(主に魚類やエビ等の甲殻類)
産卵活動 水温が16℃以上になると産卵し、卵や稚魚を雄親が守り、他の魚類などから保護します

コクチバス
原産国 北アメリカ大陸の東中央部で主に分布している
生産国 温水性の淡水魚で、オオクチバスよりも冷水域で生息することができ、水深が深くて透明な湖沼や河川の岩盤帯を好みます
食 性 魚食性が非常に強い。(主に魚類やエビ等の甲殻類)
産卵活動 オオクチバスよりやや低い水温(13℃以上)で産卵が行われ、オオクチバスと同様に卵や稚魚を雄親が守り、他の魚類などから保護します


ブラックバスやブルーギルは、魚食性が強いために在来種(日本に昔から生息する魚類やエビ等)を食べてしまい、また、繁殖力も極めて強いことなどから、放流された川や湖沼に対する環境適応能力が高く、生態系や漁業に影響を与えるため、日本国内では深刻な問題を引き起こしています。

2、なぜ日本にいるのか

オオクチバスが日本に持ち込まれたのは、大正14年にカリフォルニア州産の種苗が輸入され、神奈川県芦ノ湖に試験放流されたものが最初とされており、その後、長崎県白雲の池(昭和5年)、群馬県田代湖(昭和10年)、兵庫県峯山貯水池(昭和11年)、宮崎県持田池(昭和34年)及び霧島山系中の池(昭和35年)、鹿児島県中原池(昭和43年)に放流されたことが確認されています。
昭和45年以降にはルアー釣りを楽しみたい人や釣り業界関係者が日本各地で放流を行った結果、急速に分布域が拡大してしまいました。
(現在は北海道から沖縄までの全国各地で記録されています)
コクチバスはオオクチバスよりも冷水域を好み、渓流(流れのある場所)でも生息できることから、北海道の重要な水産資源であるサケ・マスについても悪影響を及ぼすことが懸念されています。
このように日本各地で密放流が行われていることから、北海道においては、平成13年10月に北海道内水面漁業調整規則によりブラックバス・ブルーギルの移植放流は禁止されています。

3、川や湖沼にブラックバス・ブルーギルが入ることにより、どういう影響があるのか?

自然環境に恵まれた大沼国定公園の大沼・小沼・蓴菜沼には、主に下記の通りの生物が生息し、生物の多様性が確保されています。

魚 類 ワカサギ・コイ・フナ・モツゴ・イトヨ・ウキゴリ・ウグイ・イバラトミヨ・ドジョウ・アメマス
甲殻類 スジエビ
植 物 挺水植物・・・ヨシ・マコモ・ヒメガマ
浮葉植物・・・ヒルムシロ・ヒシ・コウホネ
沈水植物・・・ジュンサイ・エビモ・セキショウモ
水生昆虫 ヤゴ

このように、大沼・小沼・蓴菜沼では生物が数多く生息している中で、それぞれの生物が食べたり食べられたりという食物連鎖の中でバランスの良生態系が保たれているのです。
もし、この中にブラックバスやいブルーギルが密放流により侵入したらどうなるでしょうか?
ブラックバスやブルーギルは魚食性が強いために、在来種(魚類やエビなど)を食べつくしてしまいます。
それだけではありません。魚類などの餌が不足すると、水生昆虫やトンボなども食べられることになり、鳥や野鳥の生息環境が悪化して、飛来しなくなるでしょう。
また、湖沼の水は植物プランクトンや動物プランクトンが魚類などに捕食されなくなるため、アオコの異常発生などにより異臭を放ち、景観までもが失われる可能性があります。
やがてバス同士の共食いが始まり、生態系は完全に崩れ、生物多様性が失われるとともに、漁業も崩壊し、さらには観光産業にも影響が及びます。
ですから、この豊かな自然を守るため、また、在来種を守るためにも、ブラックバスやブルーギルの密放流を未然に防止するとともに、もし、川や湖沼にブラックバスやブルーギルの生息を確認した場合には、それらを駆除しなければなりません。

4、もし、家庭でブラックバスやブルーギルを飼っていたら

他県では飼育しているブラックバスやブルーギルが大きくなり、飼育できなくなって池や湖に放流してしまうという例があったと言われています。
渡島支庁では飼主から、それらを引き取ることができるようにしています。処分に困っている飼主の方はぜひ渡島支庁に連絡してください。

5、これからどうすればいいのか?

一番大切なことは、ブラックバスやブルーギルの侵入を絶対に阻止することです。
このためには密放流を未然に防止する必要があります。
多くの人たちにこのことを知ってもらうとともに情報を交換し、ブラックバスなどが湖沼に定着する前に駆除しなくてはいけません。
そして、この豊かな自然を守り、次の世代に受け継いでいかなければなりません。

参考~北海道にブラックバスはいらない(渡島支庁)抜粋